遺産分割調停に基づく名義変更の登記
こんにちは、福岡県久留米市 おちいし司法書士事務所の落石憲是です。
亡くなった方(被相続人)名義の不動産を、相続によって名義変更の登記をするときに準備しなければならない書類は、ケースによって異なってきます。
くわしいことは、当事務所のホームページをご覧いただきたいのですが、
多くの場合に必要になるものが、
です。
これらによって、相続人を特定します。
さて、きょうのブログのタイトルにある「遺産分割調停」に基づく名義変更の登記の場合はどうでしょう?
遺産分割調停とは、簡単に言うと、家庭裁判所で、調停委員を交えて遺産分割の話し合いをすることです。
家庭裁判所が戸籍で相続人を確認したうえで、調停手続きをします。
だから、その調停に基づいてする登記手続きで、改めて戸籍で相続人の確認をする必要がありません。
だから、名義変更の際には戸籍はいりません。
話し合いがまとまれば、家庭裁判所の書記官が「調停調書」を作成します。
これが、遺産分割協議書のようなものになります。
ですので、被相続人名義の不動産の名義変更登記(相続登記)をする場合、
この調停調書の謄本が必要になります。
※ふつう、裁判手続きを経て登記手続きをする場合、判決書の正本と確定証明書が必要なのですが、
所有権移転登記の申請書に添付する相続を証する書面としての調停調書は、謄本でいいんです。(登記研究527号)
ということで、
遺産分割調停に基づいて名義変更登記(相続登記)をする場合、
だけ準備すればよいので、通常の相続登記より必要書類は少なくてすみます。
通常の相続登記だったら、戸籍などがあるので、添付書類が結構な量になるのですが、
調停調書でする登記の場合は、書類が少なく、添付書類はこれだけでいいのかな?って、ちょっと不安になりました(^^ゞ
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