司法書士が書いた、司法書士が主人公の小説『ゼロワン』
司法書士って、どんなことをする職業かご存じですか?
行政書士とどこがどう違うのか?とよく質問されます。
たしかに司法書士が知り合いにいたり、司法書士に何かを依頼する機会がなければよくわからないでしょう。
もしかしたら、知り合いにいたり、依頼したことがあっても、実際はよくわからないという方も多いのかもしれません。
そこで、きょうは、司法書士のことがわかる(ようになるかもしれない)小説をご紹介します。
鹿料理屋の跡地で開業した久我原の事務所に、初日から一筋縄ではいかない依頼が舞い込む。
戸籍をたぐりながら、美しき依頼人の家に隠されていた過去の事件をあぶりだしていく「遠田の蛙」、村が気合いを入れた開発事業が思わぬ事件を呼ぶ「孤島の港」、紙切れ一枚の消失が人生を狂わせる「紙一重」、他二編を収録。
(双葉社ホームページから引用)
実は、この小説、現役の司法書士が書いているのです。
だから、司法書士の描写がリアルなんです。
「登記研究」という専門雑誌や、「不動産登記総覧」という専門書が出てきたり。
この本の中には、司法書士がいつも行っている仕事のうち、
- 相続手続きで必要な戸籍の収集
- 相続による名義変更の登記
- 抵当権の抹消登記
- 売買による名義変更の登記
- 自筆証書遺言
- 債務整理
- 自筆証書遺言の検認
が出てきます。(ほかにもあったかもしれません。)
この本をお読みいただくと、司法書士ってこんなことしてるんだ~と分かっていただけるのではないかなと思います。